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至ってシンプルなデザインの18kYGリングですが、細かいところまで
気の行き届いた仕上がりになっています。6mmの角線から、石座とアー
ムの部分を作り、ロウ付けして全体像を作ります。石はフク輪留めで、
しっかりと固定されます。接着剤等は一切使用しませんので、水仕事の
時にぬれても大丈夫ですよ。しっかりと石が留められているので、安心
してご使用いただけます。こちらは横付けにしましたが、縦付けでもお
受け出来ます。シンプルですが、地金の風合いがとっても生き生きと感
じられる作りです。シンプルだからこそ、石が引き立ちますよね。特に
大粒の石にピッタリのデザインだと思います。 |
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石底が石座底ギリギリまで下げてセットされている為、高さが5.4mmの
ルースでも比較的高さの無いリングに仕上がります。アームは真っ直ぐな
ラインですが、角の無いなめらかなラインになっています。 |
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石が入っていない状態でバッグから見た空枠になります。余分な飾りが無く、
強度に問題が無い量の地金を使い、且つデザイン的にもしっかりとしたリン
グを作ります。約13.7mm×12.4mm×5.4mmスターサファイアのルース
から作った場合、地金代は約1万円~1万4千円程だと思います。 |
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石を嵌めてバックから見た状態です。石の形に合わせて少しずつ地金を削り
ながら石座を作っていますので、石の底が底部まで沈んでくれます。通常、
スターサファイアの場合、カットが歪なので、正円や正楕円の石座では、
ピッタリとは嵌ってくれません。歪な形を写しながら石座を作って初めて、
石にピッタリの石座が出起ます。このようにして、留められた石は、非常に
落ち着きが良く、安定しています。その為、繊細ながらもドッシリとした安
定感が伝わってくるリングに仕上がります。 |
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フロントからバックにかけて徐々にアームが細くなっています。6mmの角線
を2.8mmに延ばした後、中心部(バックセンター)が最も細くなるように、
中心部から徐々に細く引いていきます。この技術は、かざり職人の技術で、
非常に力がいる作業です。リングを側面から見た時には、真直ぐなライン
となっています。 |