STONE HIGHが完全オーダーで初めて作らせて貰ったリングです。
今から思うと、本当に「有り得ない・・」ご注文だったなー・・と、ヒシヒシと思います。何故かって?
このご注文で頂いたご要望は、
「おまもりのリングのなかに、ふと見れば、赤い石が埋もれているというかんじ?」
「石が見えないところから見ていて気になったリングだったんだけど・・そうか、この石かあ・・・という感じ」
爪止めである事を前提に、ほぼこの2点だけで進められたリングだったからです。しかも
「・・・・・・たのしんでつくってください、こちらも楽しみにしています。出来上がりの時期はいそぎません。」
このような寛容なお言葉を頂いての作成でした。
丁度この時期、「オリジナルを作りたい」と思っていた矢先だったので、本当に「ついてる!」
「神様が創れといっているに違いない!」と全く疑う気持ち無く、このオーダーを受け、
先の2つのキーワードから、デザインに関しては、お客様に何の確認も取らずに仕上げまで突き進んだのでございます。
今から思うとマッコト有り得ない~・・・とつくづく思うのでした。身の程知らず、恐いもの知らずな私だった訳です。
残すは石留めだけ!の時点で、初めてお客様に画像を送りました所、度肝を抜かれたに近いご様子のメール・・、
「見れば見るほど味があるリング」と言っていただいて、安堵する私・・・。いよいよ実物をご覧いただきましたが、
大変気に入っていただいて、私も心から喜びました。
私の手中にあるうちは、褒めたくても褒めれなかったこのリング、
お客様に気に入っていただいて初めて存在価値があるものだと思っています。
どんなに私が気に入っていても、それは作り手のエゴでしかない、
作り手が真面目に作れば作るほど、その作品はエゴその物なのです。
ですから、お客様が気に入るまでは、褒められない。
このリングをご依頼主様が気に入って下さった瞬間、
次のメールで褒めまくりました(^^)
「すごく素敵なリングです」と。
本当にありがとうございました。あれから1年9ヶ月位経ちますね。
今では、デッサンがを送って、その後、ワックスの完成形を送る事が出来るまで、進歩しました。
あの当時を振り返り、改めて感謝の気持ちでございます。心からありがとうございます。
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