エチオピアウェロ産の珍しいカットされたオパールです。角度により大きな負が出ます。オレンジレッド系がメインで鮮やかなグリーンやイエロー僅かにブルーも見えます。オパール自体がうっすらしろみがかっているため、肉眼ではわかり難いですが。ルーペなどでよく見ると細かいハニカム模様があります。半透明ですが、とても品の良いもので、ジュエリーに加工するとても良いと思います。オパールでこの様にカットされるものは少ないのでルースの収集家向けというよりジュエリー向きという感じです。
エチオピアオパールの大きな特徴は、大気中の水分吸収力が非常に強いという事です。私も実際に経験して驚きました。梅雨時に湿度の高い所に長く置いた状態で見ると、まるで違う石のように透明になり、游色効果は薄くなります。1日位天気の良い日に外に置くと徐々に元の状態に戻り、エアコンをつけた部屋に1~2日置くと 元の状態に戻りました。この水分の吸収性の良さはエチオピアオパールの特徴で他の地域のオパールには見られません。誰もしないと思いますが。水につけたりの実験はしないでください(笑)。水が汚れていると、オパールも汚れてしまう事があるそうです。湿度にここまで敏感に反応するのを見ていると、まるで、生きているようです。乾燥気味にしておく方が游色はよく見えますが、湿度が少し上がっている状態の透明度が高くなった状態も味わいがあります。高くなりすぎると游色がほとんど見えなくなることもあります。