翡翠は主に東洋や中南米で古くから愛用されていた宝石です。
生命の再生をつかさどる石と信じられて、秦の始皇帝や中南米の王の死体はこの玉で覆われていたそうです。
念珠にも使われたり、様々な徳との結びつきを促す効果が期待されている石なんですね。古来から日本人に馴染みのある宝石です。
日本でも糸魚川で翡翠が採れますが、現在では天然記念物として保護されています。

本翡翠（ジェダイト）が安定して採掘される産地はミャンマーのパカンだけだと言われています。
その中でも取れたときからの緑色であらゆる処理がされていない本翡翠は希少価値が高く、「Aジェイド」とか「ナチュラル　ナチュラル」と言っているそうです。 ちなみに樹脂に浸したものをBジェイド、着色したものをCジェイドと言っています。
STONE HIGHでは、ミャンマーのパカン産の本翡翠Aジェードを販売しています。鑑別書は別料金が掛かりますが、 ご希望により取らせていただいております。翡翠の鑑別内容にワックス処理が施されているような事が記載されますが、 これは研磨の為表面に塗られたもので、石のクオリティーへの変化を目的とした処理ではありません。

翡翠は小さな結晶が集まったものなので、比較的簡単に色を吸収するらしいです。
樹脂含浸に関しては、翡翠が比較的、酸に強い性質を利用して、 酢酸などにつけて茶色として現れる鉄を煮出してから樹脂に浸して表面を滑らかにするそうですが、なんだか痛々しいですよね。
石は「痛い」とは言いません。私達人間の想像の範囲でこのような気持ちになる事を私達は知っています。
しかし、これと同じように、自然に感じる心を大切にしていて、感じる所で繋がっているのが天然石でもある訳ですから、
CジェードやBジェードに代表される処理が施されていない石を求めるのは、自然な心の流れと言えるのではないでしょうか。
石は痛そう・・・なんで、どんなオカルトなんだ？？と思うかもしれませんが、そうではなくて、それが人間なのだと思います。
自分を映し出す物に成り得るのです。 翡翠は、こんな事を思わせる宝石だと、自然に思うわけです。

翡翠の良し悪しですが、ろうかんと言われるものが最高品質の代名詞になっています。
透明感に優れ、深く鮮やかな緑か、 これよりも薄めのアップルグリーンの美しい色、インクルージョンがグンを抜いて少ないルースがそれに当ります。
上記のような翡翠はとっても綺麗です。クオリティーの高いものは、蛍光を発しています。これはクロム原子に起因しているのかな？
良いカラーストーンにはクロムが影響している事が少なくないですよね。

グリーンの翡翠もいいですが、氷翡翠と呼ばれる翡翠や、オレンジ翡翠、黄色の翡翠もとってもいいのですよ。ラベンダー翡翠の良いものは、残念ながら見た事が無いのですが、翡翠は、どの色の翡翠にも変わらない落ち着いた安定感を感じます。 清らかな空気を醸し出しているのも翡翠のよさですよね。柔らかい、やさしい、穏やか、ジンワリ包み込むような寛容さも感じます。翡翠って、優しい石なんですよね。穏やかで波動が近い感じがします。この感じは何なのか？私には解明できませんが 科学的に証明できる手段があったら面白いのに・・・とかねがね思っているのです。
白色に見えるのは、細かな結晶の集合体である事から、光が反射して見られる現象だそうです。異物が混入しているわけではないと言う事です。
硬度は6.5から7です。