鉱物名コランダム、サファイアとルビーは同じ鉱物です。赤をルビー、それ以外の色をサファイアを言っています。
硬度は9で、ダイヤの次いで硬い鉱物です。硬さは、迫力に繋がるようで、非常にパワーのある鉱物です。
六角柱状の結晶体で、インクルージョンの多い鉱物です。インクルの全く無くて、2カラット以上の物は、どの色味を問わず、とても珍しいです。
その上で、コーンフラワーやインクブルーの代表される青や、ピジョンブラッドの代表される赤色のコランダムは、更に希少価値が高く、
2カラットオーバーでインクルも少ないとなると、300万円の値段がついても不思議ではありません。
一般的な評価の基準としては、色に始まり、透明度、インクルの有無、艶、照り、そして、全体的な形、気品等、総合的な評価がベースとなります。
コランダムの中で、六条のスターが浮き出る物があります。これをスターサファイア、スタールビーと言います。
白っぽいインクルージョン(シルクインクルージョン)が起因しているのですが、六条のスターが出ることを知る以前は、透明感を損なう
邪魔な存在であったようです。大きな傾向として、透明感の無いものほど、スターが強く出るといわれています。
言い換えれば、透明度が高くて、色が綺麗で、且つ、スターが出る、ルビーやサファイアは、非常に珍しいと言えます。
「透明度が高いほどスターの出が悪い」・・と言うより、むしろ、「透明で色がよく、スターが出る物は少ない」と言ったほうがあっているように思います。このようなスタールビー、スターサファイアを見ていると、何処を見ているのか分からなくなる(焦点が合わなくなる)ので、
頭がクラっとする時があります(^^)
科学の進歩によって、赤でない物を赤くしたり、青でない物を青くしたり、インクルを隠す為に樹脂を混入させたりと、
様々な人的処理がされていますが、当店で扱っている石は、全て天然無処理の石です。
それらは、赤色でなくても、青色でなくても、それ相応の魅力と美しさを持った美しい石です。
インクルがある事が魅力になっている石もあります。
例えば、色斑について、一般的には色むらは評価が下がりますね。真赤なルビーに慣れなかった石、もしくは、
青のサファイアになれなかったサファイア、などのマイナス評価ですが、STONE HIGHでは、これも大きな魅力と感じ、赤もピンクも白も混在している
豊かな表情として、この美しさを大いに評価しています。一般的な評価が低い分、比較的安く手に入るのも大きな魅力です。
サファイアは客観性を促す石と言われています。青系のサファイアは、確かに頭が冴えるようなインパクトがあります。
これと対照的にルビーは情熱の石と言われ、高揚するようなインパクトがあります。
昔から、赤は権力の象徴であり、強いパワーがある事は良く知られていると思います。
青色は聖書にも出てくる石で、聖者の象徴的石として、歴史に出てきます。
]このような普遍的な価値のもと、ルビーやブルーサファイアに人気が集まるのは、最もな事で、私達も真赤なルビーや真っ青なサファイアを見る度に、なぜか元気になるのですが、これらの中間の色味の中にも、照りや透明感、全体的な風格、気品あふれる表情などの点から、非常に心に響く素晴らしく美しいサファイアもあります。これらもまた、稀に手に入る物ですので、この魅力も多くの方に伝えたい美しさです。